No.26(秦漢帝国) :
「秦の統一が15年間で崩れた理由とは何か?」
中央集権体制を実現するために、急激な改革を行ったこと。例えば、武器の没収や
言論統制の焚書坑儒を行い、もと王族や豪族から反発を受けた。また、外敵である
遊牧民の匈奴討伐や華南への外征、万里の長城を完成させた大土木工事には多く
の民衆がかり出されたため、農民反乱である陳勝・呉広の乱が引き金となり秦の統
一は崩れていった。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
戦国時代を終わらせ、中国を初めて統一した秦王朝に対して関心を持ち、始皇帝に
よる性急な中央集権政策がどのようなものであったかについて、意欲的に追究しよう
としている。
思考・判断:
広さはヨーロッパ大陸以上であり、地域の独自性も際立った「難治の国」中国。その
統一政策に初めて着手した、秦の始皇帝の歴史的意義を的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
秦が英語のチャイナ China の語源であることや、始皇帝がファーストエンペラーを
意味することを、英和辞書等で調べて発見している。
知識・理解:
次の漢王朝に受け継がれることの多い、秦王朝の内政や外交についての基本的な
知識を身につけている。